真尋くんの言葉通り、佐藤くん&真由を先頭に、お兄ちゃん&薫·真尋くん&私がフォークダンスの輪に近づくと、みんなの視線が私たちに集まった。
緊張から、真尋くんの手を強く握った。
真尋くんは私を安心させるように、手を握り返してくれた。

私たちは山下くん&実穂·守口くん&祐子と合流し、ダンスの輪に加わった。

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曲が終わり、ダンスタイムが終了した。
大きな拍手が校庭を包んだ。

後夜祭のフィナーレは、花火が打ち上がる。

「千夏、こっちだ!」
真尋くんに手を引かれやってきたのは、校舎の裏側。

「ここは花火が良く見える穴場」

2人で花火を見上げた。
真尋くんが言う通り、花火がキレイに見えた。

こうして、後夜祭も終わっていった…