真尋くんに手を引かれ教室を出て、連れて来られたのは学食だった。
窓際の4人掛けの、バスケ部顧問をしている木村先生が座っているテーブルに近づいていく。
木村先生はちょうど食べ終わり、お茶を飲んでいた。

「木村先生。
荷物置いてもらってすいませんでした」
真尋くんが声をかけた。
「いやいや。
こちらこそ、君たちが確保した場所で食べさせてもらって悪かったな」
木村先生はそう言って席を立った。

私たち4人は、真尋くんとお兄ちゃんに勧められて席に着いた。
テーブルの上には、ヤキソバやタコ焼き·から揚げなどが置いてあった。ペットボトルのお茶もあった。
真尋くんとお兄ちゃんの2人にお礼を言って、4人でそれを食べた。

その間、学食にいる女性からの羨望と嫉妬の眼差しを受けながら…