海人部長は当たり前のように
扉を開けてエスコートしてくれる。
なんだか、
戸惑っちゃう。
二人で
たわいもない仕事の話とか
前に見た映画の話とか
本の話とか
そんなことを話しながら
おいしい料理に
満足した。
「本当。満足です!」
「あはは。
そうだね。
高梨さん、デザートまでしっかり食べてるし。」
海人部長がニコリと笑った。
それだけで
思わず見とれてしまう。
この人は自分の魅力をわかっているんだろうか?
キラキラなオーラに
思わず目をそらすと、
不思議そうに
顔を傾げた。
「何?」
「・・・いえ、海人部長。
イケメンオーラにビックリしただけです・・・」
「イケメンオーラ?」
海人部長はまた、首をかしげる。
だから、
そういった仕草が、いちいちカッコいいんだって。