「申し訳ございません。
不愉快にさせてしまって。」
深々ーーっと頭を下げる柳田さん。
ちょっとここ
人が行き交う歩道だから!
何人かが
ちらりとこちらを見る。
「ちょっと、
や・・・やめてください。
頭を上げてくださいっ。柳田さん。
羞恥プレイです。」
「・・・
ぷっ。」
柳田さんは、くくくくっと頑張ってこらえて笑った。
「・・・笑いすぎです。柳田さん。」
「いやぁ。
ごめんごめん。
悪かった。
こんなところで、深々と頭下げるもんじゃないな。」
あはははは。
と楽しそうに笑って、
また、
行き交う人が数人こちらを振り返る。
だーかーらーっ。
「もうっ。柳田さんったら。」
といいながら
私も
あはははと
二人で、大爆笑。

