極上笑顔の上司

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「う・・・頭痛い。」

目覚めは最悪である。
昨日兄さんが持ってきたビールを数本と
結局 ワインもあけちゃって。


無事に帰れたかな兄さん。


酒臭い。


部屋が、自分が。


やる気のない体をようやく起こして、
カーテンと窓を開ける。

もう 日は高いなぁ。


ちらりと時計を見ると11時。


今日は休みでよかった。


珍しく、
何にも予定がない休み。


仕事もないし、親父である会長から言われた
接待もない。



着信は・・・
サイドテーブルのスマホを見るが、
「・・・なんだ。」

欲しかった名前は表示されてなくて
あまり、
聞きたくない名前が表示されていた。


「・・・なんなんだよ。」
しつこいなぁ。

いわゆる、元カノ。