思わず、二人で
玄関になだれ込む。

「っと、ご、ごめんっ。
 綾菜、大丈夫?」

「は、はい。」

ちょっと、抱きしめられるように
なったから
心臓のドキドキはうるさいけど。


ちらりと
腕を話してくれた海人部長を見る。


心配そうに覗き込む彼と、
目が合う。


「あの。」

「綾菜。僕じゃ、ダメ?」


ぞくぞくぅっ

顔が一気に赤くなる。

そんな、
イケメンしかいっちゃダメなセリフを耳元で
ささやかれたら・・・



「だ、ダメじゃ・・・ない・・んだけど。」

自分のばかぁっ!!!


思わず、海人部長から目をそらす。