急いで戻ると、
すぐに朝礼。
いつもの様に海人部長は業務連絡。
ふと、目があって微笑んでくれたーー様な気がする。
朝礼後、席に戻ろうとすると、
牧瀬さんがニヤニヤしながら近づいてきた。
「おー、電話、あったか?」
「へ。
もしかして・・・」
「朝は、割と面白いのが見れた。
誰かさんが、いつもの様に席にいないからさぁ。
風邪ひいたのか?とか、
もしかして、事故とかに巻き込まれたり?とかさぁ。
珍しく、焦っててさ。
だから、
部長に、誰かさんの番号、教えといたぞ。」
「えぇっ。」
牧瀬さんは、
「焦った部長って、なかなか見れるもんじゃないしなー」
なんて言いながら、
よしよしと、私の頭を撫でた。
牧瀬さんは本当にイイお兄さんって感じだ。
「っていうか、
なんでアドレス、交換してねーんだよ。
海人部長、そういうところ抜けてるな。
おまえから、
ガシガシ アタックしろよ?」
「・・・もーーっ。牧瀬さんっ。」
思わず、顔が紅くなった。

