「勘違いだった、って思う時が来るよ。あたしなんか、好きにならなければって。」
自分で言ったのに
傷ついてるあたしは何て愚かなんだろう。
涙目になってるのを気が付かれないように
あたしはトイレへと立ち上がった。
「…てか、世里菜の事指名してる人、毎日来てない?」
「でも、かっこいいよねぇ。」
「だから、それがムカつくんだよね!」
トイレから話し声が外に丸聞こえだったけれど
あたしは気にせず扉を開ける。
あたしに気が付いた女の子達は急に口を閉ざし、彼女達を横切ったあたしは個室へと逃げ込んだ。
「聞こえたかな?」
「いいんじゃん?別に。」
「だよね。行こ!」
聞こえる笑い声がやけに耳障りだった。

