そもそも
あたしと彼じゃ、釣り合わなさすぎる。
彼はハウスクリーニングの社長で
あたしは歌舞伎町のキャバ嬢。
しかも、子持ちで。
あたしと一緒に居る事で彼の立場を悪くするのだけは嫌なのに
精一杯の強がりも、彼には利かなかった。
「ヒロくんになら、もっといい子が居るんじゃない?」
それは本音でもあり
嘘でもあった。
マドラーで焼酎と水を混ぜる。
梅干しを入れて飲むとおいしいよ、以前教えたら梅干しは苦手だって言ってた。
そんな事を考えながら焼酎を彼の前に置く。
「でも、俺が好きになったのは世里菜だし。」
「よくそんな事言えるよね。」
わざと溜め息を吐き捨てて山積みの灰皿に視線を向ける。
「どうせ、」

