『そっかぁ・・・、可愛い名前♪』


【可愛い。】


その部分だけが、頭の中に反響する。


やばいっ!!本気で沸騰しそう・・・!


『笑ー美ちゃーん?』


応答がない私に、作田さんは笑いながら、私の名前を呼ぶ。


「あっ!え・・・っと・・・ごめんなさい・・・。」


『ええよ?どっか行ってしまったかと思った(笑)』


ある意味、どっか行ってました・・・。


『俺の名前はね〜作田春馬♪』


「知ってます・・・、」


『あはは、そーやんなぁ?』


作田さんの声・・・、
低いけど何か、透き通ってて、
優しい・・・・。


何か、クラクラして来た。


『なぁ、笑美ちゃん?』


「はぃっ?」


うわ・・・、声裏返った!
あぁーもー嫌〜、
不意を突かれて、つい声がっっ!

『撮影・・・とか、見に来られへん?』


撮影っ!?


行きたい!!!


行きたいよっ!!


「いいんですか?」


『ぉん!むしろ来て!!って感じやで!』


めちゃくちゃ嬉しいんだけどっ、どうしよう。


「笑美〜?」