「で、笑美!!どーだった?コンサート!」


「え、あ〜・・・うん。」


そうだった、知ってたんだ渚沙は。


「それ、私にも聞かせて〜」


いきなり、誰かが話しに割り込んで来た。


「うあっ!?薫〜、」


「ひどいよぅ、私も入れてよ〜」

「ごめん、ごめん。」


戸田 薫(13)
私とは、幼稚園からの付き合い。んで、渚沙とは中学から。
(渚沙は幼稚園も小学校も違ったから。)外見も性格も可愛くて、女の子らしい。

「んー・・・まぁ。うん。」


私の中で引っ掛かってるのは、
昨日の手紙の事。


本気で夢じゃないのかな、
そう思った。


「どーしたの?早く!!!」


急かす渚沙と、不思議そうに私の事を見つめる薫。


「あのさ・・・・!」


私の声と被って、担任が入って来た。


「ほらほら、席つけー!」


(タイミング悪っ!!!)


その声に、薫も渚沙も自分の席に戻って行った。


折角、相談しようと思ったのに・・・。