もう、よく分かれへん。


耐えられへんようになって、
席を立った。


『許せへんと思う。この先もずっと。でも、別れたんわ水嶋さんの事だけちゃうし。水嶋さんにも･････待っとるファンの子も居るんちゃう？』


言いたい事よう分かれへん。
何言うていいかも分かれへん。


･････守るって何なんかな。


･････愛とか、恋とか何なんやろ。


中途半端に守るとか、


馬鹿ちゃうか俺。


中途半端なんて一番傷つける事やのに。


ばれたらあかんとか。


いつもどっかにあったのは、
守りきる自信が無かったからで。

俺やって普通の男やから、
普通に恋愛はする。


けど、俺はやっぱり、
普通言うたら嘘んなるし。


色んな人に迷惑を掛けてしまうようになる。


誰かの犠牲の下でしか、恋は成り立たん。


全ての恋が、幸せなんかに繋がらん。


全部捨てても、


その先が幸せじゃなくても、


･････全部ひっくるめて、


･････全部分かった上で､


守りたい恋なのか。




ﾞ守るﾞって････････





――――････････