笑美を待ってる外は、


少し肌寒くて、


でも何故か、心だけは暖かくて。

(ちょっと・・・眠いな、)


寝たあかんて分かってるけど、自然にまぶたが落ちてきて。














ーーー・・・・


『私じゃ・・・ダメ?』


『え・・・』


『私じゃ、ダメなの?』


『・・・』


『・・・ごめん、やっぱ忘れて』

『・・・』


女の子が、告白してくれとるのに。俺は俯いたまま、


何でこんな時まで、


笑美の事ばっかやねん。


『まだ・・・まだ元カノの事、好きなんでしょ!!』


『・・・・そうやと思う。』


『だったら!だったらちゃんと、気持ち伝えなきゃ!!!』


『・・・・・おん・・・・』


『もー早く、早く行って!!!』

『・・・』


涙で潤んだ瞳。


『・・・・・・ありがとう』


『・・・っ!どういたしましてっ!』












・・・・・ーーーー


丁度そこで、夢は途切れた。


それから、何分も経たないうちに笑美が来た。


(変わったなぁ・・・・)


俺が見てた時より遥かに大人っぽくなっとる。


好きが溢れそうになる。


━気持ち伝えなきゃ


━好きってそんなに難しい事か?

・・・好き。


・・・好きや。


俺は笑美が好きや。