「明日からバイト?」


「うん!そーそー」


明日からはまた、新しいバイト。

The☆居酒屋


「体壊さないでよ〜?」


「大丈夫、大丈夫」


体力には自信があるから!


「あぁー!お醤油切らしちゃった!笑美買ってきて!」


「はぁ〜い」


そういえば、渚沙はどうしてんのかな、


本当にずっと会ってないし。


話してもない。


なぁーんて事考えてる矢先に、


「笑美?」


懐かしい声に振り返ると。


「渚沙ーーー!」


やっぱり渚沙だった。


どんだけタイミングいいんだ。


噂をすれば影・・・って本当だね。


「変わってたから一瞬分かんなかった!」


「私もだよ〜☆お腹、大きいね」

「あ〜うん、話しがまとまったら・・・って思ってたんだけど。ごめんね?」


「大丈夫だよ〜」


しばらく見ない内に、大人っぽくなったなぁ


「相手は?」


「〜・・・友達のお兄ちゃんの友達。」


「そっかぁ、よかったね♪」


渚沙は中学を卒業するちょっと前に恵大と別れた。


渚は別れたくない、って必死で言ったんだけど、恵大の一方的な言葉で。


渚沙と恵大の別れは、あの時の私にとって衝撃でしかなくて、


“信じてても、壊れてしまう物もある”


と、痛感した出来事だった。