「春馬ー!飯いくでー」


「え?」


「打ち上げじゃ!打ち上げ!!」

笑美が来てたのに、気付いてたんかは分からへんけど。


今は一人で居るより


みんなと居りたい。


「今日は飲むでーーー!!!」


「冬吾の奢りやろ?」


「あほぅ!!!そんな金ないわ!」



「嘘つけぇ!!!稼いどるやろ!十分!」



少し騒がしいぐらいが、今は丁度ええ。



ほんまに、この人らと一緒に居ると笑いが絶えないんやで?



「・・・笑美、来とったな」


「気付いてたん?」


俺が聞くと、みんなが頷く。


(気付いてたんや・・・)


「雰囲気変わっとったな。」


「おん。」


俺が見た笑美は、茶髪に染めてて。大分変わっとった。


「・・・あんな笑美、昔さねぇちゃんが染めてるやん、」


「おん。」


「それ見てええな〜言うとったんよ。」


「おん。」


「やからさ、じゃーお前も染めればええやん、って言うたんよ。したらな、何て答えたと思う?」


「・・・?」


皆が夏紀君の話しに聴き入る。


「『春君が、笑美の黒髪好きや〜』って言ってくれたから、このままがいい、って。」


それを聞いた時。
笑美の笑顔が頭に浮かんで。



涙が溢れた。


「っつ!!!」


それ見たメンバーも、何でか泣いてた。


男が五人も集まって号泣や。


むさいな(笑)


ほんまっむさい・・・っっ


溢れる涙には、勝てなかった。