家の近くまで来ると、周りにはファンの人と思われる人らが居って。


頭に、さっきの言葉が響く。


『彼女の未来を奪う事になるのよっ!?』


俺と一緒に居る事で、笑美の未来を奪う事になってしまうん・・・?


ずっと笑美と居る事で、辛い思いをさせてしまうん・・・?


笑美の・・・家族にも・・・?


俺が感じる辛さを、笑美にもさせてまうん・・・?


Purururururu・・・・・・


「はい」


『春馬君っ!?早く来て!!!』

ー笑美がー


その後に続いた言葉は、俺を走らせた。


「春馬君っっ」


「美空ちゃん、笑美は!?」


「大丈夫だけど、今・・・ずっと寝てる」


美空ちゃんからの電話では、
意識がないって。


「そっか・・・、よかった・・・。」


とりあえず、安心した。


「何で・・・こないになったん?」


「階段から・・・落ちたの。それで・・・ね、」


「・・・?」


美空ちゃんの・・・話しは。


「それ、ほんま?」


「多分・・・」


階段から落ちたのは、誰かに落とされたせいだから。
店員の人が見てたんやって。


竜雨君が言った言葉。


『気ぃつけろ。』


今頃んなって、やっとよく分かったわ。