「そっか!じゃ〜解散する!?」
「え!?いいの??」
「まー彼氏との時間も大切にさないとね!」
「そーそープライス・レスだよ!」
彼氏持ち三人も集まると、自然とそんな流れが出来る。
「じゃ〜帰るか!」
会計を済ませようと、レジの前に向かうと、ケースの中に見えたプリン。
(春君・・・買ってったら喜ぶだろーな・・・。)
自然に浮かぶ春君のかお。
「私、これ買ってく〜」
「まじ?じゃぁ私も〜」
私はお母さんとお姉ちゃんと夏紀君の分と合わせて五つも買った。
一番に浮かんだのは、春君の笑顔。
「じゃー私あっちだから。」
「じゃーねー。」
駅の方へと向かう梨衣子と別れて、薫と帰り道を歩く。
「なんか今日は高校生してるーって感じだったなぁ。」
「そーぉ?」
「うん、でもさぁ薫は制服デートとか出来るでしょ?」
何か制服デートって憧れるんだよね、
「あははっ、まぁね。でも笑美ちゃんはすごい大切にされてる感じがして羨ましいよ。」
「うー・・・ん。」
それはね、痛いぐらいに感じるよ。幸せすぎて怖いぐらいに。
でもさ、制服デートは別なんだよね。

