気持ち抑えようとする度、好きって気持ちは大きくなってった。


竜雨君と志乃が一緒に居るとこ見ると、ほんまに辛くて。


やけど、志乃と竜雨君は別れて、俺と志乃には何の接点もなくなった。


過ぎてく時間の中で、
志乃に対する気持ちは薄れていった。


そして、


・・・笑美と出会った。


前の俺やったら、気持ち揺らいでたと思う。
けど今は、笑美って言う世界で一番大切な人に出会ったから。


なぁ?笑美、


俺は覚えとるよ?


笑美に出会ったあの日の事を。


あの時の匂い。


あの時の香り。


あの・・・・、


屈託のない笑顔。


きっとあれは人生最大で、最高のプレゼントやな。


「俺には・・・笑美だけやから。」


何度このセリフを君に伝えただろう。


軽く思われたら心外やけど(笑)こんな事言うのやって、
笑美が初めてやねんで?


「ごめんな・・・、」


それだけ言うと、笑美は首をブンブンと振った。


どこまで伝わったかは分からないけど。


「春君・・、」


「ん?」


「帰ろ♪」


「おん。」


君の屈託のない笑顔。


この笑顔が、一生俺の側にありますように。


ずっと一緒に居られますように。

願いはただ一つ。