・・・purururu・・・
カラオケから出て、急いで掛けた電話。
ー春君ー
「もしもし・・・?」
『笑美?』
眠そうな声。すこし安心した。
「仕事・・・は?」
『もう終わってん。』
「今から・・・行ってもいい?」
『今どこ?』
「・・・っと・・カラオケの〜前?」
『迎えに行くわ〜、待っとって?』
そこで切れた電話。
もう・・・怒ってない・・・?
そんなに遠くない距離だから、
すぐ来るって予想して、壁にもたれかかった。
「・・・来ない。」
私の感覚が間違ってなければ、
一時間は待ってる。
携帯を開くと、さっきよりも一時間進んでる。
「行こう・・・かな、」
車で来れば、15分も掛からない。歩きだとしても、30分。
何か・・・あったのかな?
トボトボと歩き出した私。
.

