「あっそ。」
自分で聞いたクセに、大分返事がおかしいよ?
「今度さぁ〜写真見せてよ、」
言えない・・・。
あなたのバッグの中に入ってる雑誌の中に、彼氏の写真があります。なんて、とてもじゃないけど言えない・・・。
『席つけー』
担任の声に、皆が一斉に移動する。
早く逢いたい・・・。
頭の中にあるのは、ただそれだけだった。
「笑美〜!行くよ〜!」
え・・・?
「カ・ラ・オ・ケ!!!」
私・・・、いつ行くなんて言った?
「私行けないよ?」
「えぇ〜!彼氏の所でしょ〜?」
そうですとも。その通りですよ。
梨衣子たちの声も無視して、教室を出た。
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