「ごめんね?」 「何が?」 怒ってる・・・。 「吹っ飛ばしちゃって・・・?」 「もーええ。」 天井を見ながら、目をつぶった春君。 ・・・私なんかじゃ・・駄目? 春君はやっぱり、北村さんみたいな大人の女性がいいんじゃないの・・・? 私みたいな、子供じゃ・・・。 駄目なの? クッションに顔を埋めて、零れそうな涙を堪えた。 近くにいるのに、今まで一番、遠くに感じた瞬間だった。 .