姉貴が、小さく声を上げた。 そして、ゆっくりと目を覚ます。 「・・・あ・・・コウ・・・私・・・」 「寝てたんだよ」 「あ・・・そっか・・・」 姉貴のビー玉みたいに綺麗な大きな瞳が、俺に向けられ、テレビに向けられる。 顔がそっと、俺の肩から離れた。 大きな失望感に襲われる。 胸騒ぎがした。