其の二 紅白黒

「はあ、はあ、」
幻想入りしてから約十四時間、天龍は歩き続けていた。
「くっ・・・!」
「全く、化け物まで出てくるとは・・・たまげたな。」
しかし一番に驚いているのは自分自身にだった、その化け物相手に返り打ちにしているからだ、此の世界に来てから彼は少しずつ変わり始めていたのだ、
一つ目は身体能力と感覚、さらに知識量の異常なまでの上昇、
もう一つは超能力が使えること、サイコキネシス、テレポーテーション、サイコメトリーやテレパシーが使えている。
「そろそろ何か見つけないとまずいな・・・・ん?」
限界に近い時に見えたのは鳥居だった。
「まさか神社か? まあいい、建物ってだけマシだ。」

その頃、天龍が見た神社では、
「いやそれがさあ、あのレベルの妖怪じゃあれほどの損害は無いはずなんだ、きっと何かあるんだって!」
「そう言われてもね~、異変ほでじゃないし、あ、誰か来た。」
「あ!ったくあいつはいつもだr」
「ちょ、ちょっとあんた!」
「!?なんだなんだ!」
天龍はすでに倒れ、二人の少女によって助けられた。

「・・・・・っ!」
「あ、起きた。」
「起きたな。」
視界には二人の少女がいた