当て馬ならし

これだけの書庫を管理してる人だ。
もしかしたら何かの文献に
書いてあったのかもね。
でも嬉しくて
「はい!ありますよ。
小さいころからずーっと聞かされてて
耳にタコができるほどだったけど、
まさかピコランダの土地で
その話が出るなんて、
ちょっと嬉しい」
テンションが上がる。

着ている服や髪型のせいで、
他国にいて姫でいるときには
決して出せない自分が、
ファルゴアにいるときのような自分が
ついつい出てきてしまう。

でも、彼もさっきより柔らかい空気に
なってる気がする。
「伝説は各地にある・・・」
想いを馳せる様に呟く。

たしかに、今までいった国でも
竜の伝説が存在する土地があった。

思当たった国を2か所言ってみる
すると彼も嬉しそうに口角を上げる
正解だったみたい、彼も
「ファルゴアの竜はたしか、
 闇の暴走を止める為に
 今は眠ってるんだよな?」
クイズで答えを当てるように
考えながら彼は言う
「正解!」
「よしっ」と言う感じで
彼は小さく右手を握った。