両腕を兵士に捕まってしまった自分を
想像して首を左右にふる。
「ううぅーっ気を付けます」
神妙に答えるとハトナは
かすかに表情を
緩めてくれた気がした。

そして、また冷静な顔に戻って
「明日の朝食はこちらにお持ちします。
 明日の予定ですが、
 アル殿下は、ご公務のため
 城におられません。
 ですので、基本的には
 お体を休めていただく日と
 なっております。
 ですが、
 課題を用意しております。
 その内容については、
 朝食の時にお話しいたします。」

花嫁選定試験、
2日目の課題かぁー・・・
がんばらなきゃ!

「何かご用がありましたら
 いつでもお呼びください。
 では、失礼いたします」
そういってハトナは下がっていった。