くらっと目の前が揺れる・・・
来ちゃったよ・・・

舞い散る花びらのなか
白い礼服をきた彼
王冠をたたえ民に微笑む
その横には、あの子がいた
見違えるような美しさ
幸せではち切れそうな笑顔
国王を称える歓声が青く澄んだ空に
いつまでも鳴り響いていた

視界はぼやけて
現実へもどってもまだ
ぼやけていた・・・

竜の力が
ファルゴアの王族に与えた力は・・・
人の気持ちが
”わかる”という力
考えてることが読める
とかじゃなくて・・・
”わかる”という代物
魔法とは起源を別としているので、
一般的に説明できない
さらに、わかるという微妙さ加減が
説得力を欠き・・・
基本はファルゴアの王族の間で
秘密にされている。