当て馬ならし

ラウンジがそろそろ見えてきた。
あの中には、
ラルとラルの家族がいる。
恥ずかしいような嬉しいような・・・

でもみんながもう知ってるなら、
怖いものは何もないかな。

ラルの想いが嬉しくて、開き直る

「覚悟できた?おねぇちゃん」
強い瞳が私の心を見抜く

やられた・・・
ベルの意図が解って・・・
素直に笑みがこぼれる。

・・・・・そうか、
ご両親にきちんと
あいさつしなきゃとか、
緊張して不安だったわたしの
心を鑑みての発言か・・・・・

ほんと、ベルは頼もしい。
それはもう既に王妃の微笑みだった。

私はベルに強く頷いて
ラウンジの光を目指して歩を進めた。

怖いものは何もない
傷つけるものは
もう・・・ここにもいない。

私は愛しい人の待つ場所へ
しっかり歩き出した。