そんな中、異常に気が付いた
アル王子が中庭に駆けつけた。

兵を今すぐ手配したから、
危険を冒すなという忠告に

ラルが切れた
「兄貴や親父がこの国を守るなら、
 俺はアイツを守る!」
そう、叫んで魔方陣の光の中に消えていった。

「ものすごい剣幕だったんです。
 必死で・・・」
話終わったハトナはにっこり笑った。
そして私の顔を鏡越しに見て
「泣かれてはメイクが
 おちてしまいます。」
優しく言ってティッシュで
涙を吸い取ってくれる。

私・・・そんなに深く
思ってもらえてたんだ・・・
あの時、背中に感じた温もりが
蘇って幸せに包まれた。

私は、ラルに見つけてもらえた。
どんなに離れてもいても・・・
貴方は私の傍に命の危険を冒してでも
来てくれる・・・

時が来たんだね。お母様・・・・