「自由な時間が出来たら、
 俺はクララを甘やかす」
「え?」
「ちゃんと甘やかすっていったろ?」
「うそ・・・あれは夢で・・・」
「俺がどんだけ
 自制してたかわかんねーだろう」
そう言ってラルは私のおでこに
自分のでこをコツンと合わせてくる
「あ!でも、休暇がもらえたら
 竜の事調べてよ。
 お願いしといたから」
「お前の望む事を叶える事が
 俺のやりたい事だから」
そう言ってラルは私を横抱きにする。
おおおお・・・
こんなところで『お姫様抱っこ』ですか?
っていうか・・・
その前のその言葉・・・あのあの・・・
と私があたふたする間に
開いた窓から彼が飛び出す。