夕食の後、
大臣に耳打ちされた言葉
言われたとおりに
彼のベッドに潜り込むのに
何の障害もありはしなかった・・・
怒りたいのは私の方だ!

「なんの話だ・・・」
はぁ?!
そっちが言いだしといて
それにあなた私に好感持ってたじゃない!
とにかく、
ベッドに潜り込んでる場合じゃない。
きちんと話しよーじゃないの!!!
そう決めて怒りにまかせて
ベッドから降りた時、
寝間着の裾を踏んでしまった

倒れる私を王子は抱きとめてくれた
どんなに不機嫌であろうと
怪我をしないようにかばってくれる
力強い腕、胸の暖かさ、
そしてその涼しげな瞳に見つめられたら
きっとどんな女の子だって
好きにならないはずはない。

その瞬間
私の背後で扉が開いた・・・

そちらを見た王子が固まる
扉を開けた人物も固まっているようだ
------ぱさり
なにかやわらかいものが床に落ちる音がした