当て馬ならし

あわてて、
ラル王子も反応しようとするが
私を支えることで動きが遅れた

それも考慮に入れた素早い動きで
気を失った姫を抱きかかえ、
首に腕をからみつかせて、
指輪からマナ引き出せるように構えた。

「あははは、この女を殺すぞ!
 殺されたくなかった大人しくしろ!!」
そう言って
腕に力を入れるしぐさをする
このまま首の骨も折れるという主張だ

捕まえられた姫がうなされて
身じろぎする
意識が戻ろうとしているようだ・・・

ズルズルと姫を引きずりながら
出口へと向かうジフェル
ラル王子は私を庇うように抱きかかえ
二人と距離を置きながら
目を離さぬように正対する。

「こうなったら・・・逃げてやる
 にげて・・また、お前たちが
 油断したところで
 また、裏切ってやる!」
狂気しか見えなくなった瞳が
こちらを見ている

出口の扉までじわじわと姫を引きずって
たどり着く・・・・