当て馬ならし

吹き荒れていた風が収まると
そこには、ジフェルの立てる
荒い息だけが響いていた。

「うそだぁ・・・
 誰にも気づかれていなかったのに
 ・・・なんでお前が
 お前がいるんだぁ!!!!!!」
そう叫んで、ローブの中に
隠し持っていたのであろう
ナイフをこちらに投げてきた

「わぁああああぁぁぁぁあああ!!」
そのナイフが空間を切り裂いて飛んでくる

ラル王子は息をフッ吐く
すると、そのナイフは
みるみる氷の結晶に覆われて凍りつき

ついにはその重さで
-カチャン
と音を立てて地面に落ちた

その間にジフェルは
スフィアの横で気を失ってしまっている、
あの小柄な緑ローブの姫を掴む。