当て馬ならし

「馬鹿にしやがって・・・
 馬鹿にしやがって・・・」
ジフェルはぶつぶつつぶやいている。
「でもねぇ。チャンスはくるんだよ
 ・・・ヴァレイズが残した
 この施設の場所が分かったのだよ。」
復讐を誓って王宮にはいったものの、
ジフェルはやはり魔術の才能の為に
計画が具体化しなかった。
ただただ恨みを募らせる日々に
心が折れかけた時
「闇商人ゲゼルヴァーツの売人が
 朗報をくれたのだよ。
 それがこの場所だ」

「ゲゼルヴァーツ・・・?」

聞いた事が無いその名前に顔をしかめる
しかし彼はその呟きが
聞こえなかったようで
自分の語りに入りきっている