でも・・・ここにこいつがいる限り
・・・証拠は集められるはず。
「わ・・・我々・・?・・」
なんとか震える声を振り絞って声を出す

「あはは、魔術の才能ゆたかな兄が
 私におりましてねぇ、
 でもあいつはその才能におぼれて
 失敗した。
 私が魔術の才能が低いことを
 馬鹿にしてたから罰があたったんだよ。
 私を馬鹿にした奴はみんな馬鹿だ、
 あのラルという小僧もだ!」
突然、ラル王子の名前がでて心臓が跳ねた
が、ジフェルは全く気にも留めず
ひたすらしゃべり続ける
「ヴァレイズが失敗して」
その名は・・・ラル王子を利用した
あの魔術師の名前・・・
まさか兄弟だったの?
「私たちの一族は路頭に迷った。
 あのラルと言う小僧は、
 残った一族は魔術の才能が高くないから
 といって全員を処刑するのを
 やめさせて恩を売ったと
 思ってるようだが、
 それは違う!!!!
 知っているんだよ・・・
 私を馬鹿にしているんだあいつは!!!」
興奮して叫び喚く
「馬鹿にしやがって!
 馬鹿にしやがって!!!
 だから!!!復讐を誓った!」
あぁ・・・もうその時点で
彼は壊れてしまっていたのか・・・