でも、必死に堪える

・・・時間を稼ぐ為に・・・

ジフェルは気分を良くして語りだした
「元はこの国は、私たち一族のもの
 だったはずなのだよ。
 さかのぼれば、横暴な兄王が
 魔術の才に秀でた弟をねたんで
 追放したんだよ。
 禁忌の技を使ってでも、
 他国もろとも支配した方が
 より良い暮らしが出来るという
 当たり前の考えを、
 魔術を理解しえない兄王は
 妬んで受け入れようとしなかった。」
そんなことをケロリという、
反射的に怒りが口をつく
「そんな!
 禁忌は冒したら不幸になるから
 禁じられているのよ!!!」
「それは・・・
 魔術の才能のない奴が
 ねたんで言ってる言い訳だぁ・・・」
突然太ももにザラリとした
ぬめる感覚が這う・・・・
慌てて見下ろすとジフェルが、
私のももに舌を這わせている

吐き気を伴うほどの不快
・・・あまりの事に体が固まる・・・
更に両手で足を撫でまわす・・・
「我々は奪われたものを
取り返そうとしているだけだからねぇ」
気持ち悪い・・・逃げたい
・・・逃げられない・・・・