「いや、ひとまずベッドから
 出てくれないか・・・」

・・・・・・・???
??あれぇ↑??
これから、このまま彼は私の上に
おおいかぶさ・・・らないわけ?
照れてるのかな?
「王子・・私の事・・
 好きでいてくれたはず・・・
 だから今夜・・・」
決死の想いで頬を染めて言う!

ところがだ・・・
私に背を向けて彼は暗い部屋に
明かりを灯しだす。

いや・・・
その部屋を明るくしたら、ほら、
ムードも何もないじゃない??

部屋をあらかた明るくしてくれた
お蔭で彼の顔がよく見える
寄せられた眉間の皺が
その綺麗な顔が
不機嫌であることを物語る
それでも冷静に彼は
「ここには、
 あなた一人の力では来られない
 表の警備を通り抜けて忍び込むなら、
 俺はもっとあなたの素行を
 しらべなければならない」
って・・・え?なんで?素行?
疑われちゃってるの私??
「ちょ・・・ちょっとまってよ?
 あんたんところの大臣が
 『本日王子が夜およびだ』
 っていうから来たんじゃない
 警備の人だっていなかったわよ!」
とこっちだって納得いかないから言い返す。