ただ・・・あと数日後にはいなくなる・・・
その可能性が
仕事のできる彼女の言葉に
一線を引かせてきた。

言葉では表せない思いが、
過保護な行動に出ている。

お風呂の準備をするまで
お休みくださいといっ
て歩き出す彼女がふりかえり
「明後日には魔物の討伐隊が
 帰ってきますよ。
 舞踏会で今までの成果が出せるよう、
 明日も一日しっかり休んで
 元気になって、朝稽古で鍛え直して
 もらってくださいませ。」
珍しく冗談口調で言った。
くすくす・・・自然と笑みがもれ
心が軽くなった。

この人がいるこの国を、
私は・・・壊されたくない

強く強く心に刻んだ