当て馬ならし

「罠か・・・?一度帰るぞ」
そう言って彼は急に私を
横抱きにすると
有無を言わさず空に向かって
飛んだ・・・ !!

えっ???なに?
突然の?これは御姫様抱っこ
というヤツでしょうか?

ち・・近いし・・・
その顔も・・・胸も・・・
ってか・・・飛んでるの???

訳もわからぬまま
彼の首にしがみ付き、
目を閉じる

上昇が終わると
独特の浮遊感があった。
風の音に驚いて目を開けると
・・・そこは夜空だった。

「飛んでる・・・」
足元は森、目線を流せば
城下町の光がキラキラと瞬く
城壁の向こうのお城の明かりも
ゆらゆら揺れて今まで見たことない景色に
心が奪われる