「ねぇ、城下町の劇場で今
 『塔の上の美女』やってるらしいわよ。
 見に行かない?」

『塔の上の美女』は
有名な戯曲で各国で上演される
非常に人気の高い芝居である

非常な継母に塔の上に幽閉された姫が、
昼は鳩に姿を変えられてしまう
青年と出会い恋に落ちる。

青年は敵対国の王子で
国の陰謀で魔法にかけられている。

真実の愛で結ばれた二人
姫の想いで魔法が解けて
青年は王子に戻る。

塔からは出られないという姫に、
必ず迎えにくると約束して
帰国する王子
国に帰って王になった彼は
軍勢を引き連れ、
継母を倒し塔にとらえられた姫を
助けようとする。

ところが・・・姫は
もう何年も前に亡くなっていた。

変わり果てた亡骸を前に
泣き崩れる王子の前に最後の力を振り絞って
姿を現す姫

感謝を述べて天に昇っていく姫に
王子は、このような酷いことが
おこらない国にすると誓う