一応案内役の魔術師を頼んでおく。
あまり単独行動が過ぎるのも
怪しまれかねないし、
ラル王子が私を疑っているだろうから
お目付け役はいてもらえた方が
逆に動きやすい。

濃い赤色のローブを
まとった若い女性の魔術師に
連れられて魔術師塔にはいる。

中は、思った以上に広く
とても興味深かった。

ラル王子が不在なのは
いつもの事らしい

一通りの施設の説明をしたら、
ご自由にどうぞと言われた。

それぞれに割り当てられた
仕事があり、
特に極秘の仕事もないのだろう
お言葉に甘えて、
邪魔にならないように
適当に施設を歩く