「わかったよ・・・
 状況説明するよりそうやって
 本心てか本能暴露が一番恥ずかしい」
くすくす
こんな風に恋する乙女に妹を
させてしまう人物が
城下町に住んでいる。
ほんとうは、彼女が何を言いたくて
お願いしたいかわかってるのだけど
おねぇちゃんにはちゃんと
説明してもらわなくちゃね。

ベッドにペタンと座って、
私の枕を抱えながらベルは話す
「おねぇちゃん、
 レイピア新調するんでしょ?」
そら来たやっぱりそれだ
「うん、したねぇ」
だから?とい顔で先をうながす
・・・真っ赤な顔のベル
「えっと・・・
 明日、やっと課題もひと段落して
 ルミナーテがお休みをくれたのね」
ベルは次期王妃なわけで婿を迎える
どこから婿を迎えるにしても、
最初のうちは王が
この国の王として安定するまで
実質王妃の彼女が
政治を行わなければならない。

能力が現れてからは
彼女はその責任も一緒に
受け継いでいる。