「そうですね、
 この国で育ったものだったら
 大体の者が踊れる
 伝統的なものですね。」

足が暖まる間、横に控えながら
話してくれるハトナ

「王妃様は隣国の出身なので
 こちらに来られてから
 覚えられたと思います。
 年中行事、大小パーティー
 舞踏会や式典において
 王族含めてこのワルツは
 踊られますので、
 ある意味これが踊れなければ
 王族にお迎えできない
 と言っても
 過言ではありません。」

大げさではなく事実として伝えられる。
「そっか・・・」
先はまだ長いな・・・