架空のアル王子は
さーっと消えていって
目の前にベッドが現れる。

バフッと勢いよく倒れこみ
枕に顔を埋めて
疲労困憊な声が漏れる
「ふぁー・・・
 覚えるのでせいいぱいぃ
 ・・てか・・・
 覚えられない・・・」
「まだ時間はありますし、
 私たちもお役に立てる事が
 あったらお手伝いいたします。」
そう優しく言ってくれるハトナ
「ありがとう
 頼るわね。
 それにしても
 王妃様きれいだったなぁ
 ・・・ねぇ、ハトナ
 みんな小さいころから
 これ踊ってるの?」
脚のマッサージをする
準備を整えるハトナが
足湯をもってきてくれた。
ラベンダーの香りが漂ってくる

フットバスに足をつけると
ジーンと疲れが
湯に流れ出していくようだ。