当て馬ならし

がしかしだ!
無言の押し問答の末、
私が勝った!!!
鍵かけたんだから
はいってこれないだろうって
素直に喜んで、はたと気が付いた・・・

あ・・・魔術って
確か鍵開けるとかなんか
そんな便利なのあったくない?
ビクビクしながら鍵を見る。

でもしかし、つまみがもとに
戻ることもない。

扉を抑えながら鍵に注目をしていた私が
ほっと溜息ついた時だった

「あんた、何考えてんの?」

・・・・低音が微かにかすれて
心底面倒くさそうに聞こえるあの声が

・・・嘘でしょ?
真後ろから聞こえるとか?

ゆっくりと振り返ると
冷たく見下ろすあいつがいた。
眼鏡黒ローブ野郎・・・ラル王子

床には、青く光る魔方陣の残像が
淡く消えていくところだった

空、間・・移動・・かぁ・・・?

その手があった・・・