テキパキと動きだした
ハトナの動きが
心なしか弾んでいるように見えたのは、
私の自惚れではないよね?

チラリとのぞいた心には、
私の残留を心から喜んでくれている事と
今日の晩餐会に向けての
意気込みが凄いことが伝わってきた。
嬉しくなって
「今日のドレスは、
 ハトナが選んでほしいのだけど、
 いいかしら?」
というと、すぐさまクローゼットから
ドレスを取り出し
「これをお勧めするつもりでした」
と冷静にいってのけるハトナ

そんなハトナに口元は緩むけど、
気を引き締めて臨まなきゃね!
準備の為にソファーから
勢いよく立ち上がった。