ピコランダはいい国だ。

城内は平和できちんと規律が
行き届いている。

他国の大勢の賓客を迎えて
緊張しながらも
平時と変わらない
穏やかさがある。

大国にも関わらず、
奢らず誠実に事にあたる
この国の王の姿勢なのだろう

その子息へ嫁ぐこと
になるかもしれない

たかが数日でこの国が
好きになってしまいそうな
自分に気が付くと
明日の朝、
またここに立ちたいと
強く願う自分がいた・・・

部屋に帰ってお風呂から上がると
朝食が用意されていた。

兵士たちが
稽古に付き合ってくれた事を伝え、
ハトナに話を通してくれた
ことを感謝した。

ハトナはいつもとわらず
冷静に対応してくれていた。
いつもと変わらない態度が
嬉しかった。

そして、
時がゆっくり流れ出し・・・
なんとか、昼食を流し込み
今に至った・・・