「ハトナ?」
寝室スペースで
ベッドメイクやドレッサールームを
掃除していたハトナが
声聞き「なんでしょう」とやってくる。

「アル王子は公務とかないとき、
 何をしてるのかしら?
 気分転換に
 なにかされたりするのかしら?」

手紙の話題探しとしての情報提供なら
ハトナも協力してくれるはず。

「森の中を愛馬で
 駆けられていらっしゃるようです。
 騎士たちが王子を
 見失わないようにするのが
 大変だと言っているのを
 聞いたことがあります。」
乗馬かぁ、
しかも森の中を駆け抜けるなんて
アル王子らしい勇猛な気分転換に
納得した。
「ハトナありがとう。」

でも、あまりにも豪快な内容だったので・・・
とりあえず、
癒し部分はあとから考えるとして、
試験の内容である
手紙を書き始めることにした。