その瞬間またあの温かい手が私の手を包み込んだ。 その手はさっきと違って力強く私の手を引っ張った。 そのまま自然に足が動いた。 「はぁ…はぁはぁ」 私達はお祭り会場から少し離れた神社に着いた。 「大丈夫か?」 青木が心配そうに私を見た。