ーーどうして私はこの手を振りほどけないんだろう 射的やヨーヨー釣りをしている時、青木の横顔に目を離せなかった。 そうして遊んでいると、人混みの中に見覚えのある人が目に入った。 「中島くん…」 中島くんは私に気がついた。 「おー!久しぶり!」 相変わらず可愛い笑顔で話しかけてくる。 中島くんの隣には可愛らしいピンクの浴衣を着た女の子が下を向いていた。 その女の子は私の方を見て不安そうに中島くんの服を引っ張った。 私、邪魔者だーー。