陸奥や一同は調子が狂って思わずこけそうになった。
「お遊びの時間ではない。」
「う?」
ゼロは首を傾げた。
「私は遊びに来たんじゃないもん。」
「貴方を裁きに来た。」
そう言うとタナトスは進み出た。
「多くの生を奪った罪」
「多くの死を送った罪」
“Ich schicke den Himmel die Seele”
「さぁ、お逝きなさい。」
「さぁ、お逝きなさい。」
足を踏み出すと天界の時の姿になった。
「さぁ、お行きなさい。」
「罪と罰の裁きの間へ。」
二人はお互いに手を繋ぎ、言った。
「大人しく下がると?」
ベルゼブブは手を掲げ、空を切った。
蠅の大群が襲い来る。
「気持ち悪い。」
陸奥は嫌悪した。
“凍れ”
腰元から小型の両剣を出し、振りながら詠唱する。
氷の雨が降る。
蠅は氷漬けになり、地面に落ちる。
「腐敗の大地は我が領土。踏み入った者は食料となる。」
ベルゼブブは貪り食う。
「帰ろ?ねぇ。」
「ふふふ……」
ゼロを嘲る。
「天界を滅ぼす絶頂の機会だ。」
「え?」
「……皆、言っているぞ。今のうちにこの世を支配してしまおうとな。」
「そんな……」
ベルゼブブにゼロは悲しむ。
「宝石を求め、愚かにも神に逆らうのか。」
「そうだ。」
陸奥にベルゼブブは言った。
「では、お前を我らが裁く。」
そう言って、陸奥は両剣を構えた。
「待て。」
サタンが制止するのも聞かない。
“絶対零度”
「はっ」
両剣を振るえば、氷の粒が舞い、あたったものは凍りついた。
「ふっ」
ベルゼブブは嘲笑する。
「な……」
氷の粒が弾かれた。
見れば、大量の蠅が氷の粒を妨害している。
凍った蠅は地面に落ちるも、ベルゼブブには届かない。
「裁く者。」
「裁かれる者。」
「逃がさない。」
「永遠に。」
ゼロとタナトスが足を踏み出すと地面から扉が現れた。
「待って。」
ゼロは振り向いた。
「天界への扉が封鎖されてるなら、裁けないよ。」
「馬鹿ね。裁きの間は天界でも地獄でもない神の間。無関係よ。」
「そっか!」
呆れるタナトスにゼロは笑う。
「宝石を持つ限り、そんなもの効かぬ。」
「ふん。宝石を求め、神に逆らうものめ。それは悪魔の力よ。」
「善悪の話か。ふ、下らない。」
「気持ち悪いって言ったのよ。」
タナトスは地面を蹴ると、鎖を出現させた。
「無理しないでねー!」
「黙りなさい。」
「お遊びの時間ではない。」
「う?」
ゼロは首を傾げた。
「私は遊びに来たんじゃないもん。」
「貴方を裁きに来た。」
そう言うとタナトスは進み出た。
「多くの生を奪った罪」
「多くの死を送った罪」
“Ich schicke den Himmel die Seele”
「さぁ、お逝きなさい。」
「さぁ、お逝きなさい。」
足を踏み出すと天界の時の姿になった。
「さぁ、お行きなさい。」
「罪と罰の裁きの間へ。」
二人はお互いに手を繋ぎ、言った。
「大人しく下がると?」
ベルゼブブは手を掲げ、空を切った。
蠅の大群が襲い来る。
「気持ち悪い。」
陸奥は嫌悪した。
“凍れ”
腰元から小型の両剣を出し、振りながら詠唱する。
氷の雨が降る。
蠅は氷漬けになり、地面に落ちる。
「腐敗の大地は我が領土。踏み入った者は食料となる。」
ベルゼブブは貪り食う。
「帰ろ?ねぇ。」
「ふふふ……」
ゼロを嘲る。
「天界を滅ぼす絶頂の機会だ。」
「え?」
「……皆、言っているぞ。今のうちにこの世を支配してしまおうとな。」
「そんな……」
ベルゼブブにゼロは悲しむ。
「宝石を求め、愚かにも神に逆らうのか。」
「そうだ。」
陸奥にベルゼブブは言った。
「では、お前を我らが裁く。」
そう言って、陸奥は両剣を構えた。
「待て。」
サタンが制止するのも聞かない。
“絶対零度”
「はっ」
両剣を振るえば、氷の粒が舞い、あたったものは凍りついた。
「ふっ」
ベルゼブブは嘲笑する。
「な……」
氷の粒が弾かれた。
見れば、大量の蠅が氷の粒を妨害している。
凍った蠅は地面に落ちるも、ベルゼブブには届かない。
「裁く者。」
「裁かれる者。」
「逃がさない。」
「永遠に。」
ゼロとタナトスが足を踏み出すと地面から扉が現れた。
「待って。」
ゼロは振り向いた。
「天界への扉が封鎖されてるなら、裁けないよ。」
「馬鹿ね。裁きの間は天界でも地獄でもない神の間。無関係よ。」
「そっか!」
呆れるタナトスにゼロは笑う。
「宝石を持つ限り、そんなもの効かぬ。」
「ふん。宝石を求め、神に逆らうものめ。それは悪魔の力よ。」
「善悪の話か。ふ、下らない。」
「気持ち悪いって言ったのよ。」
タナトスは地面を蹴ると、鎖を出現させた。
「無理しないでねー!」
「黙りなさい。」


